ヒアルロン酸の基礎知識
CONSULTATION ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は、もともと私達の体内の皮膚、皮下組織、結合組織、滑液膜組織、滑液の重要な構成成分で、肌や目の潤いを保ったり関節をスムーズに動かしたりと、必要不可欠なものでもあり、加齢とともに減少していくものでもあります。
CONSULTATION ヒアルロン酸の歴史
1970年代にコラーゲンによる美容目的とした注入治療が浸透し始めました。簡単に行える方法として、根強い人気を誇り長期にわたって愛用される方が多くいらっしゃいました。
1990年代になると、第一世代ヒアルロン酸である動物性由来の架橋ヒアルロン酸Hylaform(ハイラフォーム)、第二世代ヒアルロン酸である非動物性由来の架橋ヒアルロン酸2相ゲルRestylane(レスチレーン)Puragen(ピュラジェン)が主流となって参りました。
その後、1990年代に起こった狂牛病問題により、動物性由来の物となるコラーゲンやヒアルロン酸より、非動物性由来のヒアルロン酸が注目を集めるようになります。
2000年代になると、第三世代ヒアルロン酸である非動物性由来の架橋ヒアルロン酸単相ゲルJuvederm(ジュビダーム)Surgiderm(サージダーム)Teosyal(テオシアル)が出てきました。
2005年には、第四世代ヒアルロン酸である非動物製由来架橋ヒアルロン酸単一形状ゲルEsthelis(エセリス)が出てきました。
当院では、歴史のある薬剤から近年登場してきたものを、患者様のご状態に合わせてご案内致します。
CONSULTATION ヒアルロン酸が減少すると
ヒアルロン酸は水分を保つ働きがありますが、ヒアルロン酸は加齢とともに減少します。
水分を保つ働きのあるヒアルロン酸が減少してしまうと、潤いが保てず、肌が乾燥したり、関節に痛みを感じたりするようになります。
肌が乾燥すると、あらゆる肌トラブル(しわ・しみ・たるみ・ニキビ等)の原因となります。
CONSULTATION ヒアルロン酸を利用した美容治療
ヒアルロン酸での美容治療は、世界的にもポピュラーなものとして浸透しています。
顔全体のシワの改善だけにとどまらず、鼻や顎を高くしたり、凹んだ頬をふっくらさせたり、豊胸など、あらゆる治療に利用されております。
また、治療時に使用するヒアルロン酸にも、多数のメーカー・種類が存在します。
使用目的にあったヒアルロン酸を選定して治療を行うことで、適切な結果が得られるのです。
CONSULTATION 化粧品に含まれるヒアルロン酸の弱点
化粧品にもヒアルロン酸が含まれていますが、お肌には外敵の侵入を守るバリアゾーン(角質)があるため、化粧品に含まれるヒアルロン酸は体内に入り込む事が非常に困難です。
超微細なヒアルロン酸であれば体内に入り込む事も可能ですが、粒子が小さい為、すぐに体内吸収されてしまいます。
ただ、ヒアルロン酸が持っている高い保水力によって、皮膚表面の潤いを保つ事は可能です。
CONSULTATION 城本クリニックのヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸は、世界中で多くの薬品メーカーが生産しており、今や数え切れない種類が存在しております。
当院では、その中でも、信頼のおける製剤であるQ-MED社製(スウェーデン)のレスチレンシリーズ(レスチレーン)、ALLERGAN社製(アメリカ)のジュビダームシリーズ、MERZ社製(ドイツ)のベロテロ等を取り揃えております。
いずれも、全世界で愛されて使い続けられており、とても安全性が高いヒアルロン酸です。
当院では、幾種類ものヒアルロン酸をその方ごとのご状態に合わせ、より良く改善できるようにご案内しております。
目元には目元専用、口元には口元専用、鼻やあごの形成、輪郭の形成、豊胸など、さらにシワにはシワの状態(細かいしわ・深いしわ・浅いしわ)、豊胸には胸の状態(皮膚・乳腺・授乳暦など)・・・患者様一人一人の状態にあったものをご案内致します。
CONSULTATION ヒアルロン酸の持続期間
個人差はありますが、半年~1年位の物や、1年~2年位の物等、種類によっても異なります。
SIDE EFFECT 主なリスク、副作用など
ヒアルロン酸注射・ヒアルロン酸修正治療・ヒアルロニダーゼによる治療を行う場合、針を刺した箇所が赤くなることがありますが、殆どの方が当日中には気にならなくなります。
治療当日は少し突っ張った感じがありますが、時間の経過とともに減少します。
また、内出血となるケースがありますが、時間の経過とともに気にならなくなります。
治療後すぐ、針を刺した箇所以外はメイクが可能です。
治療後翌日からは、針を刺した箇所もメイクが可能で、万が一内出血となった場合でも、ファンデーションやコンシーラーで気になる部分をカバーできます。