コラム
COLUMNネットで流通 『偽薬』のあれこれ
『偽薬』は主にインターネット市場で出回っています。
製薬大手企業が偽薬の実態を調査したところによると、ダイエット薬などの偽薬は、年々売り方が巧妙化しており、それに関する消費者間の都市伝説レベルの「噂」も横行しているとのこと。
曰く、『ロシュ社』と書かれていれば安全、とか、『ファイザー社』のものとうたっていれば本物、などといった具合に。
偽薬による詐欺は世界的に広まっており、これに関連し健康被害の拡大も懸念されています。
WHO(世界保健機関)は2009年度の世界における偽薬の販売高は400億ドル(約4兆6000億円)に達すると予測しており、また来年度には750億ドル規模になるとした別の調査報告もあります。
ネットで販売されている偽薬の大半は本物そっくりに作られており、形や色で素人が見分けるのはなかなかに困難と言えるでしょう。
中国で製造された偽薬に、ご丁寧にも『made in USA』と書かれていたりするような例がごろごろあります。
うっかり信じて購入し、高いお金を無駄にするどころが、健康にも害をきたす人が後を絶たない・・・といった状況です。
ネットに膨大に流れる怪しい情報をあてにする人が増えているようですが、そういった事に振り回されず、きちんとした医療機関で、医師の診断の上、適正な価格で薬を処方されなければなりません。ご注意を。