コラム
COLUMN離れ目はメイク方法や目頭切開術で改善できます
目と目の間の距離が離れている状態、いわゆる「離れ目」は、メイクの工夫などで改善する他、目頭切開術を行う事で元から改善する事が可能です。
今回は離れ目の特徴と、改善するために出来る事を詳しくご紹介します。
離れ目とは? 判断基準について
離れ目は、一般的に目の位置が顔のやや外側にあり、目と目の間が離れているように見えるタイプの顔つきを指します。
どの程度離れていれば「離れ目」に該当するかといった具体的な基準はありませんが、目元のバランスでは目の幅と目の間の距離が1:1の長さである事が理想的とされていますので、目の横幅よりも目と目の距離が大きく離れていると、離れ目として見られる可能性が高くなります。
離れ目が人に与える印象はネガティブなものばかりではない
離れ目は「魚っぽい」と表現される事もよくあるなどもありますが、実際には多少目の距離が離れていた方が良いイメージに繋がる部分もあります。
良い印象に繋がる例としては、まず離れ目は穏やかで優しいという印象を持たれやすくなります。これは顔つきに余裕があるように見えるためで、逆に目が寄っている「寄り目」は少しせっかちであったり、気難しそうな印象を与えてしまう場合があります。
離れ目の原因
離れ目になってしまう原因は、単純に目の位置が離れているというだけではありません。
目の位置がそこまで離れていなくても、以下のようなパターンでは離れ目のように見えてしまう場合があります。
目頭の「蒙古ヒダ」が厚くて目頭側の目が小さい
日本人の約8割程度に存在するといわれ、アジア系人種の特徴でもある「蒙古ヒダ」。目頭のピンク色の部分を覆うようにして存在するヒダで、ここに厚みがあると目頭側が詰まったような目元になります。
また、蒙古ヒダが厚いと二重のラインがあっても末広型にしかならないなど、目の形に大きく影響があります。
西洋人の目元を見ると、目頭側に切れ目が入って涙丘とよばれるピンク色の部分が露出しているのがわかりますが、蒙古ヒダがここに被さっていると涙丘はみえず、皮膚の範囲が広くなります。これにより目と目の距離が離れて見えるため、蒙古ヒダが厚いと離れ目に見えてしまいます。
目尻側が長い
目の距離についての理想的なバランスは目の幅と1:1になる事ですが、目尻から顔の輪郭までの距離についても、同じく目の幅と1:1である事が理想とされています。
つまり、輪郭から目尻、目尻から目頭、目と目の間の全てが1:1:1の等間隔である事が理想的なバランスになるのですが、目尻側が長く「輪郭から目尻」の長さが短いと、顔の余白が狭く感じるようになります。
目と目の間の距離が目の横幅と等しい理想的な長さであったとしても、目尻側が狭いため、この場合も全体で見ると離れ目のような印象を持たれやすくなります。
涙袋が目尻側にくっきりと出ていたり、タレ目などの場合も同様に目が外側に開いているように見えるため、離れ目のような印象を持たれるケースがあります。
眉が離れている
目の距離の印象には、眉の位置も関係があります。
眉間部分の眉がくっきりとしていて眉の間が近いと、目元も寄ったように見えますし、逆に眉が離れて間に大きく距離があるような状態だと、目も離れたような印象を持たれやすくなります。
メイクによる離れ目の改善
離れ目の改善については、普段のメイクを少し工夫する事でも可能です。
メイクによって離れ目を改善するための方法をご紹介します。
基本は鼻に近い方をくっきりとさせる
離れ目改善メイクの基本は、パーツが中心によっているように見せるため、顔の中央に近い法をくっきりとさせるメイクを心がける事です。
アイブロウで眉を描く時は、なるべく目頭より内側から描き始めるようにして、眉頭が顔の中心側にくるようにします。
逆に眉尻は短めに描く事で、離れ目の印象を改善できます。
アイラインやマスカラも同様で、目頭側を濃く(長く)、目尻側を薄く(短く)する事で、目頭側が強調されて離れ目の印象が和らぎます。
ノーズシャドウを入れるとグッと目が近づいて見える
眉頭から目頭横の鼻の窪みまでの三角形の部分にノーズシャドウを入れると、目頭側が強調されてグッと目が近づいてみえます。
また、目頭の周囲を「く」の字で囲う形でハイライトを入れると、目頭側がより強調されて離れ目を改善する事ができます。
美容治療による離れ目の改善
離れ目を改善するための方法として、最も多く行われる施術は「目頭切開」です。目頭切開は蒙古ヒダを切開して目頭の開きを改善する手法で、物理的に目と目の間が近くなるため、確実に離れ目を改善する事ができます。
また、目元の印象という点ではアートメイクも有効です。
アートメイクは皮下に医療用の特殊な色素でメイクを施す手法ですが、色素を皮下に入れるため、通常のメイクのようにすぐ落ちるのではなく、メイク状態を一定期間持続させることができるものです。
アートメイクによって眉を内側に伸ばしたり、内側のアイラインが強調されるようにすると、離れ目の印象を薄れさせる事ができます。
目頭切開について
目頭切開は、目頭を覆う蒙古ヒダを切開して除去する事で目頭側に目の幅を広げる美容整形術です。
蒙古ヒダを除去する事でピンク色の涙丘という部分が見えるようになり、目が大きくなります。
また、蒙古ヒダの引き込みが強いと二重のラインが目頭側で消失し、いわゆる「末広型」と呼ばれるラインになりますが、目頭切開によってこの引き込みを解消する事で「平行型」の二重まぶたを作る事ができます。
目の横幅を広げるだけではなく、目の形を変えるための術式としてとても有効な手法です。
尚、目頭切開には「Z法」や「W法」などいくつかの術式があり、それぞれに特徴があります。
Z法による目頭切開
Z法とは、蒙古ヒダをZの字になるように切開し、皮膚を入れ替えて再度縫い合わせる術式です。皮膚を切除する事が無いため、術後のダウンタイムが短く、また何らかの理由で「元に戻したい」といった場合に対応する事が可能という利点があります。
蒙古ヒダの厚みや引き込みが強い場合にはZ法では大きな変化が作れず、後述のW法などを用いますが、安全に安定した効果を出しやすいため、目頭切開の中で最もポピュラーな術式がZ法です。
W法(内田法)による目頭切開
蒙古ヒダ部分をWの字になるように切開し、皮膚の一部を切除して引き込みながら縫合する方法がW法です。
皮膚を切除して目頭側を強制的に広げるため、蒙古ヒダが厚くZ法では十分な効果を発揮しにくいタイプの目元の方に向いています。
ただし、皮膚を切除するためダウンタイムが長くなりやすく、元の状態に戻す事もできません。また、医師の技術が不十分な場合などでは縫合箇所が引っ張られて傷跡がなかなか消えないなど、術後経過にトラブルが生じる事もあります。
一度の施術で大きく目頭の印象を変えたい方などにおすすめです。
>> 目頭切開に関する詳細はこちら
その他の方法
目頭切開では、目頭側の皮膚を三日月型に切除して縫い合わせる三日月法(今は主流ではありません)や、目頭の筋肉操作が中心となるリドレープ法、そしてZ法やW法の発展形の方法など様々な術式があります。
目元の状態は患者様一人ひとりがそれぞれ異なり、また目指す目元によってもどの術式が最適かが変わってきますので、目頭切開をご検討の方は、まずはご自身にとって最適な術式が何かを知りたいというだけでも大丈夫ですので、お気軽に医師との無料相談へお越しください。
医療用アートメイクについて
アートメイクは、皮下の深い場所に色素成分を直接注入する事で、一定期間「落ちないメイク」を施すものです。
落ちないとはいっても1年から3年程度で徐々に色が抜けていく深さでの注入となりますので、タトゥーや刺青のように一生そのまま残るわけではありません。定期的に施術を受ける事で、その時の流行に合わせたメイクを手間なく維持する事ができます。
アートメイクでは、施術を受けられる方一人ひとりの顔立ちに合わせて、どのようなメイクが顔のバランスを整えるために有効かをしっかりと見極めて施術を行っていきます。
離れ目の方でも、眉頭の位置やアイラインのメイクによって目元のバランスを良い状態にしていく事が可能です。
>> 医療アートメイクに関する詳細はこちら
離れ目が気になる方は美容医療で根本から改善してみては?
「離れ目」は一つの個性であり、決してネガティブな印象ばかりではありませんので、一概に修正した方が良いというものではありませんが、自身の顔のバランスをより整えたいという場合には、目頭切開などの美容医療を利用する事で根本から改善する事が可能です。
城本クリニックでは、他院のように無資格のカウンセラーはおかず、医師が無料カウンセリングで目元の状態をチェックし、最適な治療方法をご案内させていただいておりますので、自分に合った治療法を知りたいという方は、是非一度お気軽にご相談ください。