コラム
COLUMNタレ目、つり目はどうやって作る? 目の形の特徴や美容整形術を解説
タレ目、つり目という言葉があるように、目の形は大きさだけではなく形によっても大きく印象が変わります。
目尻に向かってタレ下がっているような目を「タレ目」、つり上がっているような目を「つり目」と言いますが、それぞれの特徴を知る事で顔立ちの印象をよりよく見せる事ができるかもしれません。
タレ目の特徴と顔の印象に与えるイメージ
タレ目とは、目尻に向かって下がっているような印象を与える目の事で、主に目頭と目尻を一本の線で結んだ時に、目尻側が目頭側よりも下がっている場合の目を指します。
目尻側が下がる場合、目尻の方に行っても目の縦幅があまり狭くならないような形状となるため、丸っぽい形の目尻になるのも特徴で、いわゆる「グラマラスライン」とも呼ばれる目元となります。
とはいえ、人の顔は平面ではなく立体ですので、必ずしも目頭と目尻の位置によってのみ決まるのではなく、頬の上がり方や涙袋のでき方、上瞼の形状などによってタレ目のように見える場合もあります。
タレ目はその特徴から微笑んでいるような表情に近づくため、顔の印象としては「優しそう」「穏やか」「癒される」というようなイメージになります。
また、目尻側にいっても目の縦幅が広い形状となるため、目全体が大きく見えて表情の幅が広い顔立ちとなります。喜怒哀楽の表現が大きくなるため、感情がわかりやすく「コミュニケーションをとりやすい」「付き合いやすい」という印象を持たれやすくなるといえます。
一方でどこか抜けた印象になりやすく、「しっかりしてなさそう」「あまり考えてなさそう」というような頼りないイメージを持たれてしまう場合もあります。
つり目の特徴と顔の印象に与えるイメージ
一方のつり目は、タレ目の逆で目尻に向かって吊り上がっていくような印象を与える目の事で、目頭と目尻を一本の線で結んだ時、目頭よりも目尻側が上がっている場合の目を指します。
目尻側に向かって目元のラインが上がっていくと、目の縦幅が狭まって切れ長の形状となっていくため、いわゆるアジア人的なすっきりとした目の印象となります。そのため、つり目の事を「アジア人型」と呼ぶ事もあります。
尚、実際に目のラインが吊り上がっていなくても、切れ長の目元の特徴がある事でつり目の印象になるため、まぶたの厚みがある一重まぶたの場合などはつり目として見られやすくなります。
つり目・アジア人型の目元の印象としては、よく「ミステリアス」や「クール」と表現されますが、これは表情がわかりやすいタレ目と反対に、目元の動きが出にくい事から表情を読み取りにくく、冷静さや落ち着きを感じさせる事が理由といえます。
また、考え事をする時には目をつぶったり、目を細めたりする事が多いと思いますが、つり目の場合は考え事をしている時の目元とも近く、頭がよさそうという印象にもつながります。
一方、眉間に力を入れているような表情にも近く、また表情が読み取りにくいため「怒っている」「怖い」というイメージを持たれてしまう面もあります。
タレ目やつり目になる原因
タレ目やつり目になる原因は以下のようなものが挙げられます。
遺伝によるもの
形はやはり遺伝の影響を受けます。
例えば両親が一重まぶたでつり目の場合、その子供もやはり一重でつり目になる可能性は高いといえるでしょう。
筋肉のつきかたによるもの
目の周囲には、まぶたを持ち上げる「上眼瞼挙筋」やまぶたを閉じる「眼輪筋」などの筋肉がありますが、これらの筋肉は普段の目の使い方などで発達したり、弱まったりします。
下まぶたの眼輪筋が発達していると「涙袋」ができるためタレ目の特徴に近づきますし、眉間あたりに力が入りやすく、目頭側が下がったような筋肉のつき方をすると怒っているような、つり目の状態に近づきます。
加齢による変化
年を取ると目の周辺にも変化がおこりますが、目の下の皮膚にハリをもたらしているコラーゲンや脂肪といった組織が加齢によって減少していくと、目元にタルミが生じてきますが、タルミによって目尻側が垂れ下がるとタレ目の印象に近づく事となります。
逆に、まぶたを持ち上げる上眼瞼挙筋が弱まれば目の開き方が悪くなり、つり目の特徴に近づきます。
皮膚の刺激によるもの
まぶたを強くこするような癖や、アイメイクを落とす時などに強い刺激をまぶたに与え続けると、まぶたの皮膚が刺激によって厚く固くなり、つり目に近づく事があります。
タレ目やつり目を作る美容整形術
元々つり目の方がタレ目に近づけたり、逆にタレ目の方がつり目に近づけたりしたいという場合には、主に「目尻切開」や「下眼瞼下制術」といった目尻側の整形が行われます。
また、目元の形状によっては二重整形術や涙袋形成などを行うと、より理想の目元に近づく場合もあります。
目尻切開
目尻切開は目尻を小さく切開して余分な皮膚を除去し、横に広げてから縫い留める目元の整形術です。
目の横幅を広げたい方や、目の開き方を改善したい方、目が中央に寄ったようなバランスを改善したい方におすすめの治療法ですが、切開後に目尻のラインを上下に移動させて固定する事で、タレ目やつり目に近づける事ができます。
広げられる範囲は数ミリで、過剰に横幅を広げようとしてしまうとまつ毛が生えていない箇所が目立つなど不自然な仕上がりになってしまう事もあります。
手術時間は45~60分程度で、術後1週間程度で腫れなどは落ち着いてきます。
他の目元治療と組み合わせて、複合的に理想の目元を作ることが可能です。
下眼瞼下制術
下まぶた(下眼瞼)の縁を下げる事で、白目の見える範囲を広げて目を大きく見せる治療方法です。
グラマラスラインや、そのままタレ目形成とも呼びます。
下眼瞼下制術には3通りの方法があり、切開は行わずに糸で下まぶたを下がった状態に固定する「埋没法」と、まぶたの裏側から皮膚を切開して下げる「結膜切開法」、そして表面側から皮膚を切開して下まつ毛に隠れるように縫い留める「皮膚切開法」という手法です。
糸だけで行う埋没法は手軽でダウンタイムも少ない方法ですが、大きく下まぶたを下げる事が困難である点や、一時的な効果となり元に戻ってしまうリスクが高いというデメリットがあります。
2種類の切開法については、傷跡の心配がないという点では結膜切開でまぶたの裏側から切開を行った方が良いのですが、結膜側での切開が広すぎると下のまつげが裏返ってしまう可能性があるため、切開範囲は控えめにする必要があります。
一方、皮膚側で切開を行った場合は傷跡が見える位置に出来る事にはなりますが、まつげの裏に隠れるように縫合を行う事で目立たないようにすることが可能で、切開範囲を広めにとる事ができます。
結膜側と皮膚側の切開は、元々のまぶたの形状や目指したいまぶたのラインによっては両側とも行われる事もあります。
尚、皮膚側切開であれば自由に広げる事が可能となりますが、あまりにもラインを下げすぎると目が閉じにくくなって機能的な問題が生じてきますので、どの程度が限界のラインになるかは医師とよくご相談ください。
二重整形術(埋没法・切開法)
二重整形術で目の縦幅を広げてパッチリとした二重になると、顔の印象が優しく明るいイメージになります。
つり目は目頭より目尻の方が上に上がっているような目元を指しますが、この原因として目頭側のまぶたが開きにくく、それによってつり目に見えているケースがあります。
こういったまぶたの場合、二重整形術によって目頭側を開きやすくすることでつり目の印象が改善されます。
二重整形術についても、切開を行わず糸でまぶた内部に二重の構造を作るだけの「埋没法」と、皮膚を切開して二重のラインを作る「切開法」がありますが、埋没だから取れてしまうというものではなく、まぶたの状態や理想とする二重のラインなどに応じて最適な治療法を選択する事で、しっかりと持続する二重まぶたを作る事ができます。
涙袋形成術
涙袋と呼ばれる膨らみを作ると、目の下側が広がっているような印象を与えてタレ目のような目元の印象に近づける事が可能です。
涙袋形成にはヒアルロン酸注射で手軽に行う方法から、別の部位から採取した自身の脂肪を注入する方法、そして眼輪筋という筋肉を盛り上がった状態で縫い留める形成外科術など様々な方法があります。
まずは目頭を作るとどのような印象の顔立ちになるか試したいという方であれば、ヒアルロン酸注入なら治療も短時間でダウンタイムも短く、半年から1年程度で体内に吸収されて元の状態に戻りますのでおすすめです。
ボトックス注射(ボツリヌス製剤)
ボトックス注射という、筋肉の働きを一定期間弱める薬剤の注射によっても、タレ目を作る事は可能です。
ボトックス注射による方法では、下まぶたを閉じる眼輪筋をボトックス注射によって緩める事で、目尻側を下方に下げてタレ目の状態を作る事となります。
筋肉を緩めるだけなのでしっかりとタレ目を作れるというほどまでの効果はありませんが、注射のみの簡単な方法で、こちらも半年から1年程度で効果がなくなりますので、一度顔の印象の変化を試してみたいという場合におすすめです。
タレ目・つり目を作りたい、改善したい方はぜひご相談ください
目の形が人に与える印象はとても大きく、タレ目やつり目に近づけたい、改善したいというご要望は非常に多くの方がお持ちかと思います。
目の形は遺伝や生活習慣などによって決まってくるため、なかなか自力で変える事は困難ですが、美容整形では様々な手法を組み合わせる事で理想の形を手に入れる事が可能です。
城本クリニックでは、実績の豊富な医師がカウンセリングからしっかり時間を取って、患者様一人ひとりの理想の目元が実現できるように努めておりますので、まずはお気軽にご相談くださいませ。