お腹の脂肪吸引
お腹(腹部)は脂肪細胞も多く太りやすい部位である事から、脂肪吸引の中でも特に多くの方が受けられます。
お腹の脂肪吸引では、主におへその内側やわき腹の傷跡が目立ちにくい場所を小さく3㎜程度切開し、そこから専用のカニューレを挿入して腹部についている皮下脂肪を除去していきます。
お腹の脂肪吸引を行う事で、ズボンやショーツなどに乗っかるお腹のぜい肉を解消したり、ウエスト回りをスッキリとさせて理想のくびれを手に入れる事ができます。
また、脂肪吸引は食事や運動によるダイエットとは異なり、脂肪細胞の数そのものを減少させる施術となりますので、ダイエットを頑張ってもなかなか痩せない方や、すぐにリバウンドしてしまうというお悩みの方に適しています。
お腹の脂肪吸引は吸引を行う面積も広く、術者の技量の差が出やすい箇所です。
ただ「脂肪を取ればいい」というものではなく、脂肪細胞を均一にとらないとデコボコになってしまったり、脂肪が取れた箇所とそうでない箇所が出来てバランスが悪くなったりというトラブルが生じる事もありますので、理想の体型を目指すなら信頼できる医師に任せる事が大切です。
体型を整えるにはダイエットでは減りにくい「LFD(Local Fat Deposit)」を除去する
脂肪吸引で除去を行う皮下脂肪の中には、LFDと呼ばれるものがあります。
皮下脂肪には毛細血管や神経などが通っていますが、LFDは血管も神経も少ないという特徴があり、そのため代謝がされにくいという性質があります。
つまり、LFDは運動などによって減らしにくく、LFDが多く蓄積されている方はダイエットを頑張ってもなかなか理想のボディラインに辿り着く事ができません。
脂肪吸引は単純に皮下脂肪全体を減らす事が出来るというだけではなく、特にお腹周りに多くなりやすいLFDも直接除去できる事から、素早く確実に理想の体型を手に入れるための最も効果的な選択肢だといえます。
お腹の脂肪吸引の症例写真
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術前と術後3か月経過時点での経過写真です。
大腿部も同時に吸引を行い、下腹部600㏄、大腿部1250㏄と合計で2000㏄に近い分量の吸引を行いました。 - カニューレ挿入箇所
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側腹部に2か所×2のカニューレ挿入口を作成
術後3か月時点なのでまだ色素沈着が見えますが、こちらは時間経過とともに徐々に薄くなっていきます。 - 吸引量
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腹部で600㏄程度の分量を吸引
超音波エコーでの診断にて、術前4㎝あった脂肪層を吸引し、皮下脂肪による腹部のでっぱりが解消されました。 - 考えられるリスク、副作用と費用
- むくみ、腫れ、内出血がありますが、時間とともに治ります。
脂肪吸引の価格:200,000~700,000円※吸引箇所と量によります。
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脂肪吸引では、血管や神経を傷つけることなく脂肪細胞のみを確実に吸引することができます。そのため、出血量も非常に少なく、浮腫み、痛みも小さく抑えることができます。930,000円
※当時の価格で現在とは異なる場合があります。 - 考えられるリスク、副作用と費用
- むくみ、腫れ、内出血がありますが、時間とともに治ります。
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脂肪吸引では、血管や神経を傷つけることなく脂肪細胞のみを確実に吸引することができます。そのため、出血量も非常に少なく、浮腫み、痛みも小さく抑えることができます。200,000~550,000円※吸引箇所と量によります。
※当時の価格で現在とは異なる場合があります。 - 考えられるリスク、副作用と費用
- むくみ、腫れ、内出血がありますが、時間とともに治ります。
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脂肪吸引では、血管や神経を傷つけることなく脂肪細胞のみを確実に吸引することができます。そのため、出血量も非常に少なく、浮腫み、痛みも小さく抑えることができます。930,000円
※当時の価格で現在とは異なる場合があります。 - 考えられるリスク、副作用と費用
- むくみ、腫れ、内出血がありますが、時間とともに治ります。
お腹の脂肪吸引カウンセリングから施術までの流れ
城本クリニックには医師や看護師といった有資格者のみで運営しており、医療知識の少ない無資格者(カウンセラー)によるカウンセリングなどは行っておりません。
脂肪吸引をご希望される場合には、実際に手術を担当する医師と十分な時間のカウンセリングを行い、内容を決めていきます。
お腹の脂肪吸引では、まず実際に脂肪をどの程度減らす事が出来るのか、そしてどのようなボディラインが作れるかについて確認していきます。
腹部は皮下脂肪だけではなく、内臓脂肪によって膨らんでいるケースも多く、内臓脂肪については脂肪吸引を行う事ができません。そのため、医師が直接お腹周りの脂肪の位置を確認しながら、触診によって各部位の皮下脂肪の量を判定し、どの部分にある脂肪をどの程度除去すれば、希望される体型に近づけられるかという事をしっかりと伝えさせていただきます。
また、カウンセリングの際には「お腹の脂肪吸引を実際にどのような方法で行うのか」「麻酔はどのように行うのか」「脂肪吸引を行うためのカニューレの挿入はどこから行うのか」といった具体的な施術の流れや方法に関する内容から、「施術後の傷跡がどのような経過をたどるのか」といったダウンタイムの変化や過ごし方まで、施術にあたって不安が残らないよう細部までお話していきます。
お腹の脂肪吸引の部位別(腰、上腹部、下腹部、ウエスト)解説
お腹周りの脂肪吸引では、部位を大きく上腹部、下腹部、ウエスト、腰の4か所に分ける事ができます。お腹周りの脂肪吸引では、この4か所からバランスよく脂肪を除去していく事で理想的な体型に近づけていきます。
上腹部の脂肪吸引
おへそより上側あたりの箇所が上腹部で、おへその内側や、わき腹などからカニューレを挿入して脂肪を吸引していきます。
ダイエットでは減らせない、トロッとした脂肪であるLFDと皮下脂肪が混在しており、脂肪吸引をすることで、ダイエットを頑張っても達成できない理想的な体型を手に入れる事ができます。
見た目の変化としては、上腹部の脂肪を減少させる事で腹直筋のラインなどが見えやすくなるため、シックスパックのような腹筋が見えるシルエットが目指せます。
また、バストトップとの差が大きくなるためバストサイズが大きく見えるようになり、アンダーバストの陰影がくっきりとしてバストの形状をよりキレイに見せる事ができるなどのメリットもあります。
吸引できる脂肪の量はお腹の他の箇所と比べて少ないのですが、固い皮下脂肪が多く、取り残しなどもおこりやすい箇所です。綺麗に脂肪を除去するためには、医師がしっかりと時間をかけて丹念に施術を行う必要があります。
下腹部の脂肪吸引
おへそ周辺から下の箇所が下腹部で、こちらもおへその内側などからカニューレを挿入します。(腹部の形状により、カニューレ挿入部は異なります)
腹部の脂肪吸引の中でも脂肪がとれる量が最も多く、普通体型の方でも1000㏄以上の脂肪がとれるケースが多い箇所です。
下腹部の脂肪を除去することで、ポッコリお腹を解消し、ズボンやショーツの上に乗っかってしまうぜい肉を解消できます。
とれる脂肪の量が多いため、バランスを見ながら脂肪を除去していかないと仕上がりにバラつきが出るなどのトラブルも起こりやすく、丁寧な施術を行う必要があります。また、急に大量の脂肪を取る事で皮膚のたるみなどにもつながる可能性があるため、手術そのものだけではなく、皮膚のたるみを防止する術後のケアなども大切です。
ウエスト(わき腹)の脂肪吸引
お腹の外側の部位で、元の体型にもよりますが、わき腹に近い箇所などを目立ちにくい形で切開し、カニューレを挿入していきます。
ウエスト部分の脂肪を除去することで、正面から見た時の綺麗なくびれラインを作る事ができ、鏡や写真に写る際にもっとも違いが分かりやすいので、効果を実感しやすい部位といえます。
仕上がりを綺麗にするためには左右のバランスが重要となる上、LFDが無く固い皮下脂肪が多い事。さらに、湾曲した部位である事などから施術の難易度が高く、一方で仕上がりの満足度に影響が出やすい箇所ですので、医師の高い技術が求められます。
腰(背中)の脂肪吸引
お尻や腰骨の上からウエスト周囲にかけての、背中側にある脂肪を除去する場合、わき腹や腰の周囲からカニューレを挿入して吸引を行います。
腰回りの脂肪を除去することで、後ろ姿や横から見た時の体型がスッキリと見える他、ヒップラインがキレイに見えやすくなるなどの効果もあります。
お腹の脂肪吸引の術後の経過とケア
お腹の脂肪吸引後は圧迫ケアが大切
お腹の脂肪吸引を行った場合、術後はしっかりとガードルやウエストニッパー(コルセット)で圧迫を行った状態で、最低1か月は過ごしていただく必要があります。
この圧迫は脂肪吸引後に生じやすいむくみの予防や、皮膚のだぶつきやタルミを抑えるためのもので、特にお腹の脂肪吸引は除去する脂肪の量が多く、皮膚がたるんでしまいやすい箇所なので、しっかりと圧迫ケアが行えるかどうかが最終的な仕上がりに大きく影響します。
圧迫を行っている期間については、施術部位をもんだり動かしたりという事は避けてください。
尚、この圧迫により体内の水分や分泌液が周囲に移動するため、お腹の脂肪吸引を行った場合は重力によって下に移動し、陰部や鼠径部がむくんでくるケースが多くあります。
施術部位以外の変化があるため驚かれる方も多いですが、正常な反応ですのでご安心ください。
術後の痛みについて
手術当日については、麻酔が切れる頃から痛みを感じやすくなりますので、処方された痛み止めなどを服用し、安静にお過ごしください。
手術翌日以降の痛みについては、平均して3日間、長くて1週間程度の間は強い筋肉痛のような痛みがあり、その後は徐々に痛みが軽減していきます。
1~2週間経過する頃には、普通に過ごしている状態ではほとんど痛みはなくなります。ただし、くしゃみなどで強く力が入ると痛みを感じたりする場合はあります。
お腹の脂肪吸引後の日常の過ごし方
手術後の行動制限については、手術当日は安静にすごす事が大切ですが、翌日からは出来る限り積極的に行動をして代謝を促した方が、ダウンタイムが良好になりやすいといえます。ただし、お腹の脂肪吸引の場合、屈んだり体をひねったりというような、お腹にしわがよってしまうような動きはなるべく避けましょう。
適切に圧迫が行われるようにするためにも、普段からなるべく背筋を伸ばした姿勢で過ごす事や、椅子に座る際は浅く腰掛ける事、寝る際には仰向けでお腹を伸ばして寝るなどにも気を付けてください。
シャワーについては翌日から、傷口を保護する防水テープを貼った状態で可能ですが、入浴については1週間程度お控えください。
飲酒や喫煙は血流を悪化させ回復を遅くしますので、ダウンタイムが落ち着くまで控えましょう。
一方で、積極的に行っていただきたいのが十分な水分摂取と軽い運動です。
水分摂取や軽い運動は、血栓症などの合併症の防止につながりますので、可能な限り心がけるようにしてください。
術後の効果の表れ方
お腹の脂肪吸引によるサイズダウン効果をしっかり実感できるのは、術後1か月程度が経緯してむくみが落ち着いてきた頃です。
また、この頃から拘縮という、体の組織が回復する際に起こる、皮膚が固い板のような状態になる状態も発生します。拘縮は体の正常な反応ですので、特に心配する必要はありませんが、固い部分の柔らかい部分が出来る事で皮膚に凹凸ができたと感じたり、拘縮した皮膚が突っ張って痛みを感じたりする場合があります。
とくに腹部は脂肪吸引の範囲が広いため拘縮の影響を感じやすい箇所なので、凹凸ができても焦らずマッサージやストレッチなどのケアを行っていきましょう。
適度なケアなどを行う事で回復を早め、しこりや凹凸のない綺麗な仕上がりを目指す事ができます。
術後3~6か月頃には拘縮も落ち着き、脂肪吸引による変化がはっきりとわかるようになります。
切開部位の傷跡について
カニューレの挿入を行うために切開した箇所の傷跡は、手術から1か月程度は赤みがあり、それ以降は数か月から数年かけて徐々に目立たなくなっていきます。
お腹の脂肪吸引の場合、おへその内側に作る切開跡は早い段階で特に気にならない状態になりますが、わき腹などの切開箇所については、一定期間は見える状態で残りますので、カニューレの挿入口をどこに作るかはカウンセリングの際に医師とご相談ください。
リスクと失敗例
お腹の脂肪吸引におけるよくある失敗は下記の通りです。
リスクや失敗の多くは、高い技術力のある医師の元で、十分に時間をかけて施術を受ける事で回避が可能です。
城本クリニックでは、美容外科専門医や形成外科専門医の資格をもつ医師をはじめ、しっかりと実績のある医師が、カウンセリングから手術までしっかりと時間をかけて対応を行っておりますので、安心して治療をうけていただけます。
皮膚表面に凹凸ができる
お腹の脂肪吸引でよくある失敗は、浅い層の脂肪を取りすぎて皮膚に凹凸ができてしまう事です。
皮下脂肪は感覚として、浅い層、中間層、深い層の3層に分けて吸引を行うイメージとなりますが、中間から深い脂肪層ではなく、皮膚直下にある浅い箇所にある脂肪を取りすぎてしまうと皮膚にタルミが生じ、凹凸が残ってしまいやすくなります。
脂肪吸引では直接部位を見ながら(正視下で)施術を行うのではなく、医師の感覚によって施術を行っていきますので、どの層の脂肪を吸引しているかをしっかりと把握しながら丁寧に施術を行えるだけの経験と技術をもった医師に施術を任せる事が大切です。
あまり効果を感じなかった
脂肪を取る量が少なすぎて明確に効果を感じられないという例も多くあります。
お腹は特に脂肪の量も多く、時間をかけてしっかりと脂肪を取り除かないと、効果が今一つと感じる状態になりやすい箇所です。
また、単純に脂肪を取る分量の問題だけではなく、どの箇所の脂肪を除去していくかという選択も、キレイな仕上がりにしていくための重要なポイントです。
事前の入念なカウンセリングで、どのような体型を目指したいかをしっかりと詰めていく事が大切ですので、カウンセリングから施術までしっかりと医師が十分な時間をもって対応するクリニックを選びましょう。
術後の不十分なケアによる仕上がりの悪化
脂肪吸引では、術後のケアも最終的な仕上がりを高めるための重要なポイントです。
特にお腹の脂肪吸引では術後の圧迫固定など、皮膚の定着を高めるセルフケアをしっかり行いましょう。
なお、術後のケアについてはセルフケアだけではなく、場合によっては施術箇所に水が溜まってしまうなど、医療的な処置が必要となるケースもあります。こうした状況を放置してしまうと術後の経過が悪くなってしまいますので、何かあった場合にはすぐに対応をしてくれるクリニックを選びましょう。
脂肪吸引の部位別解説
お腹・腰
二の腕
太もも・お尻
ふくらはぎ