フェイスリフト

CONSULTATION フェイスリフトの種類

同じ切開線でのフェイスリフトも剥離する層によって分類することができます(実はこの中身が問題で効果に大きな差がでてきます)。

皮膚のみのリフト

腫れないリフトとして宣伝されるクリニックもあるようですが、この方法は効果がほとんどなく、たるみがとれるどころか逆に耳が引っ張られる、傷跡が目立つなどの合併症が多く引き起こされます。

SMAS(表在性筋膜群)リフト

いわゆる一般的にちゃんとした方法として施術されるフェイスリフトです。
SMAS(superficial musculo-aponeurotic system)とは、帽状腱膜(頭部)- 前頭筋(おでこ)- 浅側頭筋膜(こめかみ)- 広頚筋(首)らと連続しながら、顔の広範囲に表在性筋膜群を形成します。

加齢が進むにつれ顔の皮膚だけではなく、顔の筋肉(表情筋)にもたるみが生じます。

皮膚だけでなくSMASも吊り上げないとたるみ取り(若返り)効果は少ないです。皮膚はやや斜め上方に引き上げますが、SMASは皮膚を引き上げる方向よりも上方に引き上げます。つまり、皮膚を引き上げる方向と、SMASを引き上げる方向は異なるわけです。

リガメント法

リガメント法リガメントとは顔に存在する靭帯をいいます。
SMASの解剖が詳細に検討されていく中で、顔に存在する靭帯についても徐々に明らかにされてきた新しい概念です。

骨とSMASや皮膚は実はretaining ligamentと呼ばれる靭帯(細いひも状の貝柱のようなもの)でつなぎ止められています。この靭帯は太くはありませんが、各々が丈夫な構造をしています。

大きなものは右図のごとく、頬骨部、頬部、耳下腺部に存在します。従来のフェイスリフトで耳の前の皮膚を引っ張っても、リガメントが抵抗となって前方のたるみを充分に引き上げることができません。
この靭帯を切り離さないと本当に効果のあるタルミ取りはできないとされます。

例えてみますと、ソファのクッションの生地がたるんできたので張りを戻そうと考えた時に、クッションがボタンで留まっていると想像してみて下さい。

ボタンを外さずに生地の端っこを引っ張ってみてもさほどの効果はありません。ボタンを外して初めてタルミを取り除く事ができるのです。

リガメントはこのボタンと同じ様に、タルミを取り除く時の邪魔な存在となります。

リガメント法はとても効果の強いフェイスリフトといえます。
この方法は手術時間が長めになることと、SMAS法よりダウンタイムが少しだけ長めになりますが、効果は高いといえます。長期的な効果を考慮するとメリットはとても大きなものがあります。

皮膚や筋膜はリガメントに比べると、簡単に伸びてしまう組織なので、引っ張っても後戻りがおきます。皮膚や筋膜を引き上げた後に、一度切り離したリガメントを再度固定していきます。

リガメントは皮膚や筋膜とは比べ物にならないほど硬い組織のため、リガメント法でたるみを引き上げると術後の後戻りが起こりにくく、効果がより持続します。

靭帯を切り離すというと、スポーツ選手のケガで膝の靭帯損傷など怖いイメージが思い浮かぶかもしれません。ところが顔の靭帯は存在意義が全く異なります。

膝の靭帯が切れたら百害あって一利なし、ですが、顔の靭帯は切ってはじめて効果あり、です。

CONSULTATION フェイスリフトの適用部位

フェイスリフトの適用部位顔面のタルミを取り除く手術は一般にはフェイスリフトと呼ばれますが、実際にはタルミを取り除く部位によって細かく分類する事ができます。

部位による分類では、大きく分けると

  • 前額リフト(おでこ)
  • 中顔面リフト(中顔面)
  • こめかみリフト(目の外側)
  • フェイスリフト(頬部~首)

で各々が別々の手術となります。

前額リフト

前額リフト前額リフトは額のフェイスリフトで、額のシワに非常に効果的な施術です。

額に深く刻まれたシワを解消することで、若々しさが増します。

額の髪の毛の生え際を切開し、余分な皮膚を切除する施術方法で、腫れも少なく傷も目立たずに、額のシワに対し高い効果を実感していただけます。

中顔面リフト

中顔面リフト中顔面リフトは、加齢により垂れ下がった頬の脂肪を引き上げる施術です。

中顔面リフトには、こめかみから骨膜下剥離を行うミッドフェイスリフトと、下まぶたから骨膜下剥離を行うチークリフトがあります。

目の下のくまやタルミが解消され、頬が上がり、若々しくなります。

こめかみリフト

こめかみリフトこめかみリフトは、こめかみから頬の上部のタルミを引き上げる施術で、目尻のシワや目の下のタルミに効果的です。

側頭部の頭髪内を切開する施術ですので、お顔に傷が残る心配はありません。

フェイスリフト

フェイスリフト頬から首にかけてのフェイスリフトは、耳の前から後ろにかけてを切開してタルミを取り除きながら引き上げます。加齢のよるフェイスラインや口角のタルミに効果的です。

たるんだ筋肉も引き上げてもとの位置にもどすため、若い頃と同じ輪郭に近づき、若々しさが増します。

当院では、患者様一人一人のご希望や症状に合わせ、若々しさを増しながら自然なフェイスラインを引き出す施術を行っております。

CONSULTATION 手術後の経過

1日後

クリニックに来院していただき、圧迫を外します。
洗髪や、傷を綺麗にするためのケアもおこないます。
また、傷を最小限にするよう処置を行います。腫れが生じる場合がありますが、1~2週間程度で徐々に引いていきます。

5~7日後

抜糸を行います。引き上げる範囲にもよりますが、コメカミ部分は残す場合もあります。ただし、髪の毛の中になりますので残っても目立つことはありません。
抜糸後は入浴が可能です。

2週間後

腫れもほとんど落ち着き、仕上がりに近い状態です。

1ヶ月後

術後の経過を検診させていただきます。

3~6ヶ月後

完全な仕上がりです。傷もほとんど目立たなくなります。

SIDE EFFECT 主なリスク、副作用など

切らないフェイスリフト、リフトアップ系の糸(バーブアンカー(BarbⅡAnchor)、VOVリフト(ボブリフト)、ミラクルリフト、Gコグプレス、テスリフト、ミントリフト、ヤングスリフト、ハッピーリフト、スプリングスレッド、Zリフト、アプトス、ワプトス等)治療後は、腫れ・浮腫みがあります。

痛みに対する感じ方は個人差がありますが、全く痛みがないわけではありません。
術後数日~1ヶ月位は、大きく口を開けたり、笑ったり、顔を洗う時などの際に、引きつれ感や違和感があります。
また、内出血となるケースがありますが、いずれも時間の経過とともに気にならなくなります。

治療後すぐ、針を刺した箇所以外はメイクが可能です。
治療後翌日からは、針を刺した箇所もメイクが可能で、万が一内出血となった場合でも、ファンデーションやコンシーラーで気になる部分をカバーできます。

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