パースピレックス
CONSULTATION パースピレックスの技術革新
パースピレックスは市販のデオドラント剤やほとんどの制汗剤とは作用が異なります。
私たちが感じる汗の臭いは、皮膚表面に存在する細菌が汗の成分を分解することによって生じます。
デオドラント剤の大部分は汗を止めるものではなく、臭いを隠すだけの香料により、皮膚の常在菌が発生する臭いを一時的に中和するものです。
それに対し、パースピレックスは汗腺の開口部に一時的な栓を形成することで汗腺での汗の産生を減少または中断させます。
この栓は数日後に自然に消退しますが、効果は長く続きます。
CONSULTATION パースピレックスの作用機序
- アルコールベースの塩化アルミニウムと乳酸成分によるパースピレックス溶液を塗布する。
- 主成分の塩化アルミニウムが汗腺内の水と反応する。
- 腺内深部に角栓を形成し、汗腺を密閉し、汗の産生を一時的に中断させる。
- 皮膚表面の死んだ細胞の剥離で角栓が排出され、汗腺が再活性化する。
この過程は2~7日周期で生じるため、パースピレックス・ロールオンタイプ(脇用)、パースピレックス・ローションタイプ(手足用)は週に1~2回の使用で発汗を持続的に抑制します。
CONSULTATION パースピレックスの効果が高い理由
塩化アルミニウムが汗腺内の水と反応し、水酸化塩化アルミニウムを産生します。
これが皮膚上層の細胞のケラチンと一緒になって汗腺内に栓を形成します。
この反応中に副産物である塩酸が生成されます。
塩酸は脆弱な皮膚領域で刺激や疼痛を引き起こす場合がありますが、溶液に乳酸成分を添加すること(特許取得)によってこの問題を解消しました。
塩酸が乳酸成分と反応することにより、塩酸が消退して刺激が軽減されると同時に、制汗作用が促進します。
乳酸はNMF成分(天然保湿因子)として知られる保湿剤です。
CONSULTATION 主要成分およびその作用
パースピレックスはエタノール、塩化アルミニウム(主成分)、乳酸成分およびその他の化粧品成分を含有します。
本品の効果における各成分の役割は下記のとおりです。
エタノール
水を含まないエタノール製剤です。
このため、形成された角栓を汗腺内の「より深部」まで運び、維持することができます。
市販されている他の制汗剤のほとんどは水を含有しており、そのために塩化アルミニウムと水の反応が誘発されて塩酸が生成され、効果が低減します。
塩化アルミニウム
汗に含まれる水と反応して死亡した角化細胞と複合体を形成し、汗腺の「栓」となって汗腺を一時的に塞ぎ、汗の産生を中断させます。
乳酸成分
刺激を予防し、敏感な皮膚領域の不快感を小さく抑え、制汗作用を高める緩衝剤として作用します。
ロールオン(ワキ用)は乳酸カルシウム
ローション(手足用)は乳酸アルミニウム。
CONSULTATION パースピレックスの特長
パースピレックスの作用は長時間持続性であり、ロールオンタイプ(ワキ)は1回の使用で3~5日間、ローションタイプ(手足)は3日以上、汗と臭いを防ぎます。
国際的に認められている制汗剤分類(米国FDA)では、製品を「制汗剤」として分類するためには、20%の発汗抑制が得られなければなりません。
30%の発汗抑制が得られる場合、「Extra effective(極めて効果あり)」として分類することが可能となります。
特許取得済のパースピレックスは、使用ごとに65%の発汗抑制が72時間以上持続することが実証されています。
試験は、Riemann & Co.社から独立した立場にある国際的に認知されている試験施設が実施しました。
他の制汗剤のほとんどでは同様の抑制効果は得られず、効果持続時間は数時間から最大でも24時間と報告されています。
優れた快適性
パースピレックスは、他の塩化アルミニウムベースの制汗剤で一般的に認められる刺激を小さく抑えるために改善された処方を使用しています。
パースピレックスは皮膚のかぶれのリスクを軽減する乳酸成分を含有しています。
乳酸成分が不快感をもたらす酸を無害な乳酸に変換する「緩衝剤」として作用します。
パースピレックスの処方は特許取得済であり、他の制汗剤にはないパースピレックス独自の「緩衝」システムにより刺激を抑えることができる唯一の市販制汗剤です。
使いやすさ
パースピレックスは夜に使用し、就寝中に作用します。
速乾性で、落ちにくくなっています。
他の制汗剤やデオドラント製品とは異なり、パースピレックスは1回の使用で長時間効果が持続します。
日中の塗り直しの必要がなく、生活スタイルに支障をきたすこともありません。
無香料で色移りしない処方
パースピレックス には香料が添加されていないため、アレルギーのリスクが小さく抑えられています。
また、衣類に色移りせず、白い筋が残ることもありません。
CONSULTATION パースピレックスと一般的なデオドラント剤の比較
パースピレックス ロールオン(脇用) |
一般的なデオドラント剤 | |
---|---|---|
発刊および臭い抑制の持続時間 | 3~5日 | 数時間~24時間 |
使用頻度 | 週1~2回 | 毎日(1回~複数回) |
1本で3ヶ月以上使用できる | ○ | × |
無香料 | ○ | × |
衣類に色移りしない | ○ | × |
CONSULTATION パースピレックスの適応対象
パースピレックスは、男女を問わず、就労者およびアクティブな生活を送る人、また、過剰な発汗および臭いによる深刻な問題を抱える人を適応対象としています。
ロールオンタイプ(腋用)は皮膚刺激(かぶれ等)の原因となるpH値低下を抑制する作用に優れており、“敏感肌”の方にも適しています。
CONSULTATION 適切な結果を得るために推奨される本品の使用方法
- 夜間は汗腺の活動が低下するため、夜の就寝前に パースピレックスを塗布します。
望まれる効果が得られるまで(通常1週間以内)パースピレックスを毎晩使用します。
敏感肌の場合は、1日おきに2週間塗布します。 - 完全に乾燥した損傷のない皮膚に使用し、使用後はパースピレックスが完全に乾いてから衣類を着用します。
必要な場合は、パースピレックスを使用する前に扇風機またはヘアードライアーで皮膚を乾かします。 - 翌朝、石鹸と水で洗い流します。塗り直しはしないでください。
- ロールオンタイプ(脇用)で週1~2回、ローションタイプ(手足用)で週2~3回の使用により、汗と臭いのコントロールを維持します。
- 必ず、完全に乾燥した損傷のない皮膚に使用してください。
- 脱毛後48時間は使用しないでください。
CONSULTATION パースピレックスに関するよくある質問
城本クリニックに多く寄せられるご質問を掲載しています。
- パースピレックスとは、どのようなものですか?
- 医療用制汗剤「パースピレックス」は、特許処方により長時間効果が持続する新しいタイプの制汗剤です。
汗を抑制したい部位に塗布すると、主成分の塩化アルミニウムが汗腺深部に角栓を形成。
汗腺に「フタ」をして、汗の分泌を物理的に抑制します。 - 発汗、臭い抑制の持続期間はどれくらいですか?
- ロールオン(脇用):1回の使用で3~5日間
ローション(手・足用):1回の使用で3日以上
手を洗ったり、お風呂に入っても効果が持続します。 - どのくらいの頻度で使用すれば良いですか。
- ロールオン(脇用):週1~2回
ローション(手・足用):週2~3回 - 1本でどのくらい使用できますか。
- 3ヶ月以上
- 香料や刺激が苦手です。
- 香料不使用で、アレルギーのリスクを最小限に抑えられた安心処方です。
- 衣類への色移りが心配です。
- 衣類への色移りや白い筋が残ることもありません。
- 使用上の注意事項はありますか。
- ローションタイプは、塩化アルミニウムの配合濃度が高いため脇には使用いただけません。
- 副作用はありますか。
- 医療用制汗剤は重篤な副作用は確認されておりません。
また、ご使用中に刺激を感じたり発赤を生じたりした場合はすぐに使用を中止してください。
SIDE EFFECT 主なリスク、副作用など
パースピレックスオリジナル(旧:パースピレックスコンフォート)は、塗布部に痒みが発生する場合がありますが、洗い流して頂き、使用を控えることで治まります。