メソセラピーの基礎知識

メソセラピーとは、手術を行うことなく、注射で治療部位に直接有効成分を注入する療法です。

日本国内においてもメソセラピー治療は多くの方に適応され行われています。
メソセラピーは、にきび・関節炎・スポーツによる怪我等の治療に使用されているほか、セルライト除去および痩身、リフトアップや美肌などの美容目的にも使用されております。

CONSULTATION メソセラピーの歴史

城本クリニックでのメソセラピー

フランスにおいて、メソセラピーは40年も前からセルライト除去目的で使用されています。

1952年にフランス人の医師Michel Pistorにより開発された治療法で、現在ではメソセラピーと定義されています。元々、リウマチ、スポーツ外傷、感染症、および血管系疾患に対する治療法として導入されたもので、メソセラピーにおける微量注入方が、様々な美容面/老化防止(セルライト、脱毛症など)の治療に非常に奏効性が高いことが後に立証されました。

1958年に、中胚葉(メゾダーム)の組織へ複数回注入されたことから発達し、これらの治療法がメソセラピーと呼ばれるようになりました。

1964年、French Society of Mesotherapy(フランスメソセラピー協会)が結成されました。

1976年、The First International Conference on Mesotherapy(メソセラピーに関する第1回国際会議)が開催され、これがフランスにおいて入院患者にメソセラピーが最初に使用された年です。

多岐にわたる病状の治療においてメソセラピーの有効性が示されたことにより、1987年にフランス国立医学アカデミー(French National Academy of Medicine)に認証された治療として認められる結果となりました。

2000年前半に、米国におけるメソセラピーの先駆者的存在として知られるLionel Bissoon博士により、メソセラピーが米国に導入されました。メソセラピーは米国で評判になり、続いてアジア諸国、日本国内においても簡単に行える治療法として広まりました。

CONSULTATION エイジングケアの基礎知識

活性酸素:フリーラジカルとは?

「体を活性化する酸素」とは全く正反対の、「体を傷つける酸素」という意味です。

人が呼吸するときに欠かせない酸素は、体内で栄養素と結びついてエネルギーを作り出します。

しかし、体内に入った酸素のうち、使われなかった分は酸化してしまいます(さび付いた状態に例えられます)。

油が空気にふれ酸化したり、長時間にわたり鉄を水にさらすとさびが出たりする同じ現象が体の中で起きているのです。

身体の中で一旦酸化が始まると、連鎖反応で酸化が進み、年齢とともに発生量は増えていきます。

身体がさびつかないようにさせる、酸化を抑える作用を「抗酸化作用」といいます。

活性酸素と老化の関わり

活性酸素は人体の老化に深く関わっていて、ある種疾病の主原因となります。

老化によって身体にはいろいろな変化が現れ、肌には“シミやシワ”ができます。

老化に伴ってできるシミは、細胞が酸素によって酸化された跡といえます。

日焼けは紫外線による皮膚の炎症ですが、実は紫外線のエネルギーが細胞内から活性酸素を発生させたと言えます。

活性酸素の発生原因

  • 紫外線や放射線を浴びたとき
  • 有害な排煙を吸ったとき
  • 食品添加物の摂取
  • 食料品に残留する農薬の摂取
  • 体内に病原菌侵入による過度の炎症
  • 石油系化粧品の長時間使用
  • ストレスの蓄積
  • 過度の喫煙・飲酒
  • 過度の運動による大量の酸素消費
  • 塩素が多量に含まれた水道水の飲料
  • その他

活性酸素とシミ・色素沈着

紫外線が皮膚に当たるとそこに活性酸素が発生し、細胞の酸化が起こります。

そうなると細胞が死んだり、細胞が本来持つ機能を果たせなくなってしまうため、酸化がそれ以上体に広がらないように、防御機能としてメラニン色素ができるのです。

メラニン色素というと、シミの原因として嫌われる存在ですが、もともとは体を防御する自衛手段で細胞の酸化が進行しないようにするというありがたい色素です。

通常、紫外線の影響がなくなれば、メラニン色素は皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)により元にもどります。

しかし、正常に新陳代謝が機能していない場合や加齢による機能低下により、メラニンが角化されず残ってしまった場合に、シミ・色素沈着になってしまいます。

活性酸素とシワ

コラーゲンはひも状の繊維で通常は、整然とならんで肌のはりを保持しています。

これが酸化されることによって複雑にからみあったり、数が減ったりして、肌からはりを奪っていきます。

エラスチンは肌に弾力や伸縮をもたらしていますが、やはり酸化されるとその機能が失われ、結果、皮膚の弾力を奪ってシワを刻みつけてしまいます。

SIDE EFFECT 主なリスク、副作用など

メソセラピー・脂肪溶解注射・BNLS注射等を行う場合、針を刺した箇所が一時的に赤くなることがありますが、殆どの方が当日中には気にならなくなります。

治療当日は少し突っ張った感じがありますが、時間の経過とともに減少します。
また、内出血となるケースがありますが、時間の経過とともに気にならなくなります。

治療後すぐ、針を刺した箇所以外はメイクが可能です。
治療後翌日からは、針を刺した箇所もメイクが可能で、万が一内出血となった場合でも、ファンデーションやコンシーラーで気になる部分をカバーできます。

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