粉瘤(アテローム)
粉瘤(アテローム)は、“しぼうのかたまり”と呼ばれることがありますが、実際は脂肪の塊ではなく、体の様々な部分にできる良性の皮下腫瘍の一種です。
皮膚の下に袋状の構造物(嚢腫)でき、本来皮膚から剥がれ落ちるはずの垢(角質)と皮脂が溜まってしまったためにできた腫瘍の総称です。
溜まった垢(角質)や皮脂は袋の外には出ず、徐々に大きくなっていきます。
特に、顔、首、背中、耳のうしろ、脇の下、お尻などにできやすい傾向があります。
盛り上がりのある数ミリから数センチの半球状のしこり(腫瘍)で、大きくなると数十センチになることもあります。
盛り上がりの中央に黒い点が出来ることがあり、その開口部の周辺を強く圧迫すると、臭くてドロドロしたネリ状の中身が出てくることがあります。
CONSULTATION 粉瘤(アテローム)の原因
ほとんどの粉瘤の原因は現状ではわかっておりません。
一部では、毛穴の出口付近の皮膚がめくりかえってできた袋が原因と考えられています。
まれに外傷が原因になることがあります。多発する場合は生まれつきの(先天性)体質によることもあります。
CONSULTATION 粉瘤(アテローム)の治療
粉瘤は悪性ではありませんが、放置しておくと大きくなったり炎症を起こす場合もあります。
自然になくなることはありませんので、早めに診察を受けましょう。
治療は、切除手術で行います。粉瘤(アテローム)を表面の皮膚ごと切り取って縫合します。
局所麻酔で日帰り手術が可能です。
CONSULTATION 治療の流れ
- カウンセリング
- デザイン
- 局所麻酔
- 治療(10分程度)
- 帰宅
SIDE EFFECT 主なリスク、副作用など
手術をすることで腫れが発生します。
内出血となるケースがありますが、時間の経過とともに治ることがほとんどです。
手術直後は切開部分の赤みができ、目立たなくなるまでに時間がかかることもあります。