城本クリニック新宿院院長 田中真輔 学会等発表実績城本クリニック新宿院院長 田中真輔 学会等発表実績

2011年以降の主な活動内容を掲載しています2011年以降の主な活動内容を掲載しています

● 第109回 日本美容外科学会(JSAS)

2021.05

鼻中隔延長術における耳介軟骨フレームの工夫(シンポジウム)

鼻の手術で使用する医療材料は様々ある。選択の条件は安全性、採取のしやすさ、十分な効果などである。耳介軟骨とPDS Plate を採用している。採取や加工が容易で、移植後の柔軟性が高く自然な仕上がりである一方、軟骨の採取量や強度の問顆が挙げられる。軟骨フレームの作成方法によって強度を増すことが可能であり、術後の安定性と良好な結果を生み出すことができる。

【目的】耳介軟骨移植による鼻の手術の弱点を克服する方法を検討する。

【方法】耳甲介の採取法は、耳介後面よりS 字に切開し視野を十分確保し、耳介軟骨の変形を生じない最大限で採取する。軟骨両面とも軟骨膜を付薦させて採取する。鼻中隔延長術では耳介軟骨を2 枚とPDS Plate を使用する。鼻中隔延長術は特に延長に耐えうる強度が必要である。耳介款骨の強度は個人差が大きく、フレーム作成には工夫が必要である。PDS Plate を軟骨間に挟み2 枚重ね軟骨を短軸方向にスライドさせ、長軸方向の余剰部位を折返しボックス型のフレームを作成する。

【結果】曲げ強度も高くなり良好な結果が得られた。

【考察】鼻中隔延長のフレームは特に負荷が強く、脆弱な耳介軟骨では延長後に変形をきたす可能性がある。このボックス型のフレームは耳介軟骨移植による鼻中隔延長術の弱点を補うことができると考える。

● 第109回 日本美容外科学会(JSAS)

2021.05

自家脂肪移植の新たな提唱:脂肪洗浄、分離フィルターによる正着率の向上(ランチョンセミナー)

脂肪注入は豊胸などの美容目的のみならず乳房切除後の再建、顔面の非対称のaugmentation や最近は熱傷後の癒痕拘縮の改善に効果が認められ脂肪注入の適応は広がっている。特に乳房再建は筋皮弁などの自家組織での再建は技術的に難しく且つ侵襲も大きい。これに対し脂肪注入による再建は侵襲も少なく技術的にも容易である。しかし脂肪量の確保と定着率を高める工夫が必要である。

【目的】いかに脂肪の定着率を高め、良好な結果に導くかを検討する。

【方法】高性能透析膜を持つバッグ(Puregraft) を使用し不純物を除去する。操作も簡単である。b-FGF (悪性腫瘍の既往や顔面への注入は除く)を混合し、専用の器具を使い各層に少量ずつ分散注入する。

【結果】b-FGF を混合した豊胸や豊臀は良好な結果を得られた。b-FGF を混合しない顔面、上眼瞼の脂肪注入も良好な結果であった。

【考察】脂肪細胞に可能な限りダメージを与えず不純物を除去し、注入脂肪周囲の環境を整え、細かく分散して各層に注入することが脂肪定着のkey point と考える。また定着率を高めるためにさらに最適な注入方法を考える必要がある。

● 第43回 日本美容外科学会総会(JSAPS)

2021.02

唇裂鼻に対する美容的形成術(非対称の改善のために)(パネルディスカッション)

唇裂口蓋裂顎裂の症例ではほとんどの症例で外鼻変形を伴っている。外鼻の形態の改善は成長の段階を見極める必要があるため最後となる。経験症例では未治療は2例が修正症例は2例であった。

【目的】鼻中隔軟骨低形成と鼻翼非対称をいかに改善するか、また軟骨移植のフレーム作成法を工夫し結果を検討する。

【方法】耳甲介軟骨の採取法は、耳介後面よりアプローチし、S字状に切開し十分視野を確保する。採取範囲は上方は対耳輪脚、下方は対珠、前方は耳管入口部、後方は対輪のそれぞれの辺縁まで、両面とも軟骨膜を付着させて採取する。鼻尖形成術は耳介軟骨を1枚、鼻中隔延長術には2枚使用する。いずれの場合も吸収性プレート(PDS Plate)を使用する。耳介軟骨の強度は個人差が大きく、フレーム作成にはエ夫が必要である。鼻尖形成ではL型のフレームを作成する。鼻中隔延長には鼻の軟部組織の張力に耐えうる強度が必要である。特に強度が必要な場合は、採取軟骨を短軸方向にスライドさせ、長軸方向の余剰部位を折り返しボックス型のフレームを作成する。これによりさらに強度を増すことができる。

【結果】十分かつ良好な結果を得られた。

【考察】脆弱な耳介軟骨でも十分な強度と延長効果を得られると考える。

● 第42回 日本美容外科学会総会(JSAPS)

2019.10

脂肪注入による豊胸術 安定した成績を導くために(シンポジウム)

スタンダード治療だからこそ押さえておきたいボツリヌストキシンのこと(ランチョンセミナー)

● 第135回 日本美容外科学会・学術集会(JSAPS)

2019.06

鼻の修正症例における問題点とrecoveryのための術式の工夫(講演)

● 第107回 日本美容外科学会(JSAS)

2019.04

鼻の修正症例における術式の工夫と効果の検討(シンポジウム)

鼻のオペは希望通りの結果を導くにはたいへん苦労する。鼻の修正オペとなればさらにハードルは高くなる。昨今は国内のみならず、海外からの修正希望患者が急増している。

海外からの患者は受けた手術の情報が乏しく、本人の自己申告によることが多く、術中に術式の変更を余儀なくされることは珍しくない。使用されている医療材料も自家組織(耳介軟骨、肋軟骨、鼻中隔軟骨)や異種・同種軟骨、シリコンやゴアテックスと様々である。

このような多種多様な症例の修正において、限られた自家組織材料を使い希望に近い結果を導くため考案した術式がPDS Plateをguide plateとして用いた耳介軟骨によるL型フレームによる鼻尖形成である。

PDS Plateの使用に関しては異論もあるようだが、この術式により良い結果を得ている。

● 第41回 日本美容外科学会総会(JSAPS)

2018.10

b-FGF(b-Fibroblast Growth Factor)と特殊フィルターを持つバッグを使用した脂肪注入による豊胸術の検討(シンポジウム)

● 第106回 日本美容外科学会(JSAS)

2018.05

吸収性プレートを利用した耳介軟骨L型フレームによる鼻尖形成術と鼻翼縮小+挙上術による検討(シンポジウム)

鼻の修正手術症例は初回例に比べ患者が希望する結果を出すことが難しくなる。 自家組織材料が既に使用されていて材料が不足し、術野の瘢痕拘縮や癒着により手術の難易度が高くなる。このような場合、可能な限り低侵襲かつ効果的な結果をもたらす術式が必要となる。
手術材料は基本的には片側の耳介軟骨(chonca)を使用する。不足の場合は移植された軟骨の再利用や耳珠を採取し、PDS Plateを使用しL型のフレームを作成して良好な結果が得られた。
さらに鼻翼縮小+挙上術を併用することにより鼻尖鼻柱の前下方移動か強調され 鼻中隔延長術に近い形態を再現することが出来た。

● 第105回 日本美容外科学会(JSAS)

2017.05

修正症例を含む鼻の手術の検討(シンポジウム)

特殊フィルターを持つバッグとb-FGF(b-Fibroblast Growth Factor)を使用した脂肪注入による豊胸術の検討 第2報(シンポジウム)

● 第104回 日本美容外科学会(JSAS)

2016.05

医療新素材(PDSPlate)による鼻中隔延長術の検討(シンポジウム)

● 第58回 日本形成外科学会総会・学術集会

2015.04

医療新素材(PDSPlate)による鼻中隔延長術(ランチョンセミナー)

● 第37回 日本美容外科学会総会(JSAPS)

2014.09

脂肪注入による豊胸術(シンポジウム)